薙刀部


 薙刀部 〜豊中高校のなでしこたち〜



 先日2/4・5に行われた近畿大会に出場し、2年生は引退したばかりの薙刀部を紹介します。(いつもは突撃取材なんですが、今回はアポありです! 引退後でしたが、2年生も数名練習していました。)





 さてさて、薙刀というと実際に目にするのは初めて、未知の世界!! 何を質問したらいいかもわからず(←予習していかなかったのが、バレバレです...汗)薙刀を知る人には、つっこみどころ満載のレポートをお届けします。



 ジャーーーン! いきなりインパクトのある写真でしょ。なんとも凛々しい、我が豊高のなでしこたち。間近で見て「おおっ!」と歓声をあげた広報取材チームでした。何がすごいって、なんとも可憐な彼女たちから気迫が伝わってくるのがすごいです。薙刀って戦国時代っぽい防具つけるのね...。←それすら知らない取材チーム。
 部員は2年生5人、1年生6人(うち1人は男子)。
 平日は部員のみで練習していて、月に数回、外部から指導の先生がいらしているとのことでした。
 2年生は全員 初段を持っていて、1年生は春の昇級合格を目指して練習していると教えてくれました。




 ではまず、薙刀についての説明から...先端に刀がついているのかと内心恐れていたのですが、そんなことはなく(当たり前!?)白い革で作られた丸いパーツがついています。柄は樫の木でできていて、2枚の竹で挟んで刃部となっています。白いテープでぐるぐる巻いてある部分が重なりです。




 これ、不思議でしょう!→  脛当(すねあて)というそうです。基本、剣道と同じような服装ですが、大きな違いはこの脛当のようです。キルティングの布の上に竹がついていて、脛だけでなく、膝までカバーしてあります。
 これを袴の上から装着したら薙刀が当たっても痛くないのかなぁ...←痛いそうです! 実はあざだらけという話をOG保護者から聞いています。こわ〜っ。
 「脛みせて」とお願いする勇気もなく、未確認です。どちらにしろ、写真は載せられないでしょうね...。



 
 それでは「打ち返し」の練習。
 2人組みになり、正面→側面→側面→脛→脛→継ぎ足→正面 の順に。
 なんだか、素敵素敵〜! 
 おっと、見とれていては写真が撮れないので、ちょっと焦る。
 (しかし振り向くと、見学者となっているメンバーの姿が...コラッ!!)




 アップで見るとこんな感じです。小手(こて)の形が独特です。
 なんだかかわいい感じがするのはなぜだろう? 小手のぽこぽこかなぁ?
 よくよく観察してみると...二の腕!

 半袖のパフスリーブがひかえめにふんわりしています。聞くと、買った時にはゴムは入っていない袖に、自分たちでゴムを入れているとのこと。
 防具に施されている刺繍!?の模様も遠目にはわかりませんが繊細で美しく、まるで工芸品のようです。







 それでは防具をはずして、「演技」を見せていただくことに。
 「演技」とは2人組みで「仕掛け」と「応じ」になり課題となる演目を行います。試合では2組が同時に行い、比較して競うそうです。
 いちばん美しいと思われる演目をリクエストし、「五本目」をお願いしました。
 無駄のない所作が美しいです!! これは美しさと正確さを競うのでしょう、たぶん。←自信あるような、ないような。

 大会では、剣道のような団体戦とこの演技の両方で競うそうです。武道って強さだけでなく、その精神も問われるだけに、柔剣道場の雰囲気ってピーーンと張りつめていて見ているこちらも背筋が伸びます。

 最後に新部長から「先輩のように近畿大会出場を目指して頑張ります! 新1年生のみなさん、たくさん入部してくださいね。待っています!」と、ちょっと気の早いメッセージをいただいて(←なぜか敬語になってしまう)取材を終えました。




 ←柔剣道場をでると、階段下のスペースで魚市場の鮪(マグロ)のように並んでいる生徒たち...。筋トレをしているバスケットボール部員でした。
 床材のタイルが冷たそうでしたが、カメラ目線&ニコニコいい笑顔!