三年学年懇談会(進路講演会)ご報告

三年学年懇談会(進路講演会)ご報告

 

202274()13:3015:30

 

今年度も近畿大学入学センターより屋木清孝氏にお越しいただき、進路講演会が行われました。

駿台予備校勤務時代からの長年にわたる進路指導経験より「大学入試の現状と受験生を持つ保護者の心構え」についてお話しいただきました。

 

強い(伸びる)生徒の共通点とは   

 

上からモノを考える

ゴール(将来や夢)から逆算して行動を起こす

 

どのような仕事につきたいか

どのような事で世の中の役に立ちたいか

どのような事で社会貢献したいか

    

どの大学のどの学部に行くのが夢を叶える近道か

    

残りの高校生活をどう使ったらそこにたどり着けるか

 

受験生を持つ保護者の心構え

 

 入試の現状を理解する

 昔はこうだったではなく、今の入試の現状を知った上で話をする。

良き家庭環境を作る

 親の意向を先に伝えるのではなく、本人の意見を先に聞く。

夢を持たせるコミュニケーション

 最初から無理だと否定せず、元気が出るように話をする。

 「きっとできる」「あなたなら大丈夫」

 

受験人口の推移

 

18歳人口は1992年をピークに減り続け、大学、短大の受験生数は減少。競争率は下がっている。

すべての大学で易化が進んでいるのではなく人気の高い難関大学や評価の高い大学に志願者が集まり、一方で定員割れする大学があり、「二極化」が進んでいる。 

 

入試結果

 

大学入学共通テストの志願者数は減少。国公立大学の第一関門であるだけでなく私立大学の多くが選抜方法の一つとして利用しているが、受験人口減少に伴い4年連続減少。

国公立大学の二次試験の出願者数は増加したものの、第一志望校の前期日程では志願倍率が減少してきている。中期、後期日程で微増。

 

大学入学共通テストについては1日目が思うようにできなくても、親は一緒にダメージを受けず、2日目はしっかり応援するようにすること。

早々に進学校を決定せず、3月の試験まであきらめずに取り組むこと。

 

志望校を決定することが必要

 

未来の自分は何をしたいかを考え、学部、大学を決めるのがよい。

学部・学科の人気は社会情勢等で変動する。

理系は、学部と将来就く仕事が直結している。

夏休み前には志望校を決め、具体的に対策に取り掛かる。

夢から逆算して本人の力より高いところを目標に設定するように。

 

受験にもっとも必要なことは高校で学んだ三年間の内容である

 

学校の授業をしっかり理解することが一番大切。

受験に使わない科目はあるが、関係のない科目はない。

                                 

夢を強く持つことで、逆境に打ち勝つ

 

言い訳をせずにあらゆる条件を乗り越える強さは、夢を持つことで得ることができる。

 

模試・テストをうまく利用する

 

結果ではなく、やり直しをしたかが重要。

 

 


受験校対策をする

 

戦う相手を分かって戦うのと、分からずに戦うのでは、すごい差がある。夏休みが終わるまでにやっておく。

 

計画性のある学習を続ける

 

計画表を作るよりも、いつまでに終わらせるのかが重要。

 

強い(伸びる)生徒の共通点

 

将来()が「なりたい」を超えて「やりたい」まで決まっている生徒は強い。

 

お金の話をしておく

 

家の事情で大学選びをさせるのではなく、奨学金なども視野に入れてお金で夢をあきらめさせることのないように。

 

夢を持たせるコミュニケーション

 

「よくがんばっている」など肯定、称賛、期待の声かけを心がける。ただし、ひたすら褒めるのではなく、挨拶、ルール、マナーも大事だと教える事も大切。

 

 

最後に

 

大学入試という難しいテーマを、とても楽しく、わかりやすくお話ししていただき、大変勉強になる90分間でした。講演してくださった屋木先生、講演会前にお話ししていただいた学年主任の國友先生、ご準備していただいた先生方、コロナ禍でお天気も悪い中ご参加いただいた保護者の皆様、本当にありがとうございました。子供達が、精一杯頑張れるよう、私たちも応援していきましょう!