「新宮さんと語り合おう」 トークイベント

「新宮さんと語り合おう」 in  豊中市立文化芸術センター

2月18日から3月12日までの期間、豊中高校の卒業生で、風や水などの自然エネルギーの力で動く造形作品や絵本の創作などで、世界的にご活躍されていらっしゃる 新宮 晋さんの展示会が文化芸術センターで開催されており、本日はそのトークイベントに豊中高校の在校生2名も登壇者として参加しました。

会場は祖父母と同年代くらいの方々がたくさんいらっしゃって満席でしたが、あたたかい雰囲気の中、堂々と発言し、また率直な質問で笑いを誘ったりもしていました。

豊中高校の中庭に、1991年に新宮さんが制作された作品「風と光」についてのお話もありました。目に見えない風がゆったりと伝わり、キラキラと反射する光を届けてくれる、とても素敵な作品です。授業中の教室からもこの光のアートが見れるそうです。

 

自然の力を使って動かすことはとても難しいとおっしゃっていました(どうなるか見たくてワクワクもするそうです)。

新宮さんの作品は、地球や自然を大切に思われる気持ちに溢れ、『風が吹いていること』『太陽が光を届けてくれること』『動いていること』を私たちに感じさせてくれます。「アートは人種や国、言葉など関係なく人間としての本質で通じるもの」というお言葉がとても心に響きました。

室内の展示には、世界中にある創作作品のミニチュア版や少年期に描かれた絵画、海外で出版された作品集や絵本なども手に取って見ることができます。また屋上にはフランスのシャンボール城で展示された作品ユートピアがゆらめいています(電車からも見えます)。

一緒にご登壇されていらした中川幾郎さん(豊高卒 帝塚山大学名誉教授)が、「観る側も小さい時からアートに触れて目を養うことが大切」とおっしゃっていました。この機会にぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?