人権研修講座
「これからの時代に求められる『インクルーシブな生き方』とは」報告
10月4日(月)午後15時半より森川ホールにて、
豊中高校の卒業生で 関西学院大学教授 丹羽 登先生を講師としてお迎えし、
人権研修講座を開催しました。
まずは校長先生からのご挨拶と、歌とウクレレの演奏を披露して頂き、
その素敵な歌声と音色に癒され、会場内もリラックスした和やかな雰囲気に包まれたあと、丹羽先生の講演が始まりました。
丹羽先生には具体例などを交えながらわかりやすくご説明していただきました。一部ご紹介いたします。
みなさん「インクルーシブ」ってご存じでしょうか?「インクルーシブ」とは、包括・包含という意味です。またダイバーシティは「多様性」。
ダイバーシティ&インクルージョンとは、障害の有無だけでなく、国籍、民族、年齢、性別などの多様性を認め合い、個性や特性を受け入れながらともに成長するという共存共栄を目指すことです。
これは日本の教育でも重視され始めています。
最近は、”身体障害のある子”だけでなく、“困っている子“ 例えば、発達障害、
LGBT、HSP(感覚過敏の方)、日本語指導が必要な子どもたちなどにも、一斉指導のほかに個に応じた指導、配慮が進んでいます。
次世代無線高速回線(5G)や、VRやARも活用した遠隔校外学習では、入院中の児童・生徒が病院内の教室から水族館の大水槽内にある水中ドローンを操作し、上下前後左右に首を動かして観察することもできるようです。
身近なところでは、スマホの文字の拡大縮小、フォント変更の機能など、バリアフリー化、ユニバーサルデザイン化は障害のある方や困っている方だけでなく、多くの人が使うのに便利です。
このように機器やツール、インターネット、法令や制度を効率的に活用することにより自己実現し自立しやすくなってきています。
今後、日本は労働人口が減少し、様々な方を活用することが必要になります。今の豊高生が社会に出るころには、さらに国籍、民族、年齢、性別、障害の有無など関係なくいろいろの方と関わっていく社会になると思われます。
終了後のアンケートより
インクルーシブやダイバーシティは、これからの時代において、とても大切だと感じました。貴重なお話をありがとうございました。
平野校長、素敵なウクレレ演奏をありがとうございました。
ご参加下さった皆様、ありがとうございました。
この講座は、豊中市人権教育推進委員協議会による各校の取り組みの一つとして、開催しています。この機会に興味を持っていただければ幸いです。