人権研修講座報告

人権研修講座「豊中高校人権意識について」報告


11月8日(土) 10時より森川ホールにて下川清一校長先生、伊田誠先生による人権研修講座を開催致しました。

講演内容

1、「学校生活と人権に関するアンケート」結果及びそこから読み取れること

2、「ことばの重み」について

3、意見交換


講演1

伊田先生が豊中高校で実施しました人権に関するアンケートの集計結果と一般高校生の人権意識をパワーポイントを使用し、解りやすく解説して頂きました。

 

1 日常や学校の生活
  ・順調な学校生活を送ってきた生徒が多く、友人だけでなく母親の存在が大きい

2 自分自身・自分の周辺のとらえ方
  ・自分自身には厳しい捉え方をする生徒が多い

3 小中学校での人権学習
4 種々の基本的人権にかかわる考え方
  ・健全な基本的人権に対する感覚を持つ生徒が多いが、認識不足が目立つ項目もある

など、豊中高校で学ぶ子供達の意識の実態が良くわかり、今後の指導方針や改善していかないといけない点等を聞く事が出来ました。

講演2

下川校長先生が以前の学校で調査研究された「学校園における言語活動の充実」という資料をもとに、パワーポイントを使用し解説して頂きました。

話し言葉は地域の文化であるが、その基礎は家庭にある。
・学校においても家庭においても、子供達の良いところを見つけて上手く褒めてあげる。

そして学校だけ家庭だけでと考えないで、学校・家庭が連帯を取り合って子供達に言語の充実を教えていくべきであると講演して頂きました。

休憩を取った後、予定していましたグループディスカッションを校長先生、教頭先生、伊田先生を囲んでの茶話会形式の意見交換会に変更して行いました。

意見交換会の一部を紹介いたします。

・ほんわかで、誰かがしてくれるのでなく、本音で向き合える体験が必要では…
・男の子は男としてのプライドがあるから嫌なことがあったとしても家庭では言わない。
・心穏やかだから打たれ弱いところがあるので、心を鍛えて色々な事に挑戦して欲しい。

講演テーマに基づき、各家庭での子供への声かけ・体験・子供への想いを色々聞く事が出来ました。


☆参加して下さった方のアンケート結果・感想の一部をご紹介致します。

・アンケート結果の分析から豊高生と他校生の比較もあり豊高に学ぶ子供達の意識の実態がわかり参考になった。今後の子供への対応の参考にしていきたいです。
・順調に育ってきた豊高生は他の角度から見ると、逆境や困難に対処する事が不慣れな部分もあるという点について鍛えられてしなやかな心を持てる様に育って欲しい。
・ことば・コミニュケーション力・人権問題など多岐にわたり勉強になった。
 ことば使いを自戒して、子供への声かけも注意していきたい。
・人権問題を学ぶ機会が少ないので、今後もこういう取り組みを持って、もっと沢山の方に参加してもらいたい。
・茶話会形式で色々聞けて良かった。
・グループワークもやってみたかった。


相対的に好意的な評価を頂きました。
参加者が予定人数より少なく小規模な開催となりましたが、人権について普段考える機会も少ないので、こういう取り組みは大変意義のあるものだったと改めて思います。


ご参加下さった皆様、ありがとうございました。