GLHS 国内研修 Fukushima 2022

大阪府立高等学校の特色づくりの一環として、10校の公立高校が GLHS(グローバルリーダーズハイスクール)に指定されています。

その10校の生徒が学校の枠を超えて共に活動することで、あらたな知見を会得することを目的とした国内研修が 12月26日〜28日に実施され、豊中高校からも2名の生徒が参加しました。

今年度は主に福島県を訪問し、エネルギーや東日本大震災で日本が抱える問題を「他人事」ではなく「自分事」として考えること、さらに2月に大阪大学で開催される GLHS合同発表会 でプレゼンテーションを行い、各校の生徒達に興味関心を深めてもらうことを目的としています。

 

1日目は新幹線で東京に移動し、各自自由行動(豊高生は明治神宮へ!)。

14時30分からは共同通信会館に再集合し、経済産業省 資源エネルギー庁 の方から、福島第一原子力発電所廃炉や、汚染水に対する取り組みなどについてのお話をうかがいました。

その後、バスにて東京から福島の宿泊施設に移動しました。

 

2日目は、双葉郡富岡町にある 東京電力廃炉資料館 へ。こちらでは福島原子力発電所事故当時の記録や、廃炉事業の現状などが展示されています。

次に当時の状況を未だに残す風景を眺めながら、バスで双葉町浪江町に移動し、帰還困難区域に指定されている地域があるなかでの生活や、復興状況についてお話をうかがいました。

最後に楢葉町にある JAEA 楢葉遠隔技術開発センター へ。こちらでは、高線量の放射線環境下で作業するために必要なシステム構築や遠隔操作ロボットの技術開発などを行っており、VRシステムや試験用水槽の見学をし、実際にロボットの遠隔操作も体験しました。

夕食後には、全員で研修を振り返り、合同発表会に向けて「何を伝えたいか」「どのような流れで発表するか」等、活発な意見交換が行われました。

 

最終日は、原発事故当時、国の対応拠点となっていた Jヴィレッジ にて、当時の様子や現在に至るまでの復興活動をスライド等で学び、施設内を見学しました。

今後も合同発表会に向けて、英語での共同プレゼンテーションを完成させるために事後研修会が行われる予定です。