進路講演会

 今年も進路講演会を開催しました。今回は秋晴れの11月12日、80名の保護者の皆さんとともに関西大学学長 芝井敬司教授をお迎えして講演会を開催しました。

 

『大学をめぐるいくつかの問題』をテーマとして、①将来の少子高齢化と日本の4年制大学に関する問題、②求められる人材と学力について、そして③大学が取り組むべき課題についてお話いただきました。

 

講演の様子








先生のお話に熱心に耳を傾ける保護者の皆さん

 

中でも、「学力観に変化が生じている」とお話され、基礎的な知識・技能(従来から『学力』と呼ばれていたもの)が土台であり、思考力・判断力・表現力(自分で考える力)、さらに主体性・多様性・協働性(個人として、社会人として行動する力)も学力と考えられる時代になってきた、そしてこれらの学力すべてが備わった人材が大学や社会で強く求められていると話されました。加えてコンピテンシー(成功するための能力・意思、勇気、リーダーシップを持った人格)が重視されるようになってきていて、その能力を身に付ける為には、リアルな実体験と読書が大事というお話でした。本離れが進む大学生向けに関西大学では「新入生に贈る100冊」(HPで検索可能です)のご紹介もあり、読書の大切さを再確認しました。

講演終了後、質疑応答に移り、保護者からいくつか質問がありましたが、芝井先生が「長い目でお子さんを見てあげてください。」「本を読んでください。」と繰り返しコメントされているのが印象に残りました。

 

今回は、大学の学長から直接お話をいただき、質問ができる貴重な機会となり、大学進学の意義や大学で学ぶ意味をそれぞれが改めて考える時間になったように思います。

ご参加頂きました皆様には、ここで改めましてお礼申し上げます。
ありがとうございました。

 2019年度の教育振興委員会行事はこれで終了となりました。
今年度も多数の皆様にご参加いただき、ありがとうございました。