音楽会が開かれました
音楽選択者による芸術祭「第42回音楽会」が、2月4日(金)池田市民文化会館アゼリアホールで開催されました。
感動しました!
一年生の保護者としては初めての音楽会。混声合唱や、ピアノ独奏、ヴァイオリン独奏など、どれも素晴らしい演奏でした。さすがに二年生は構成・演出が素晴らしく、観客を巻き込み、ステージと観客が一体となってこその音楽祭であることが感じられ、楽しませてくれました。
また、普段聴く機会が少ない打楽器五重奏などは迫力満点! 吹奏楽部の大人数による生演奏にも心打たれ、音楽部の「花のワルツ」には何か癒されるものを感じました。
最後は全員による合同合唱。今年はベートーヴェンの交響曲第九番「歓喜の歌」でした。みんなの心が一つになる・・・そんな印象を受けた合唱でした。
客席の皆さんも何か心地よい感動を受けた音楽会ではなかったでしょうか・・・
と、ここまで読んで「行けなくて残念!」と思ったそんなみなさんのために、プログラムに沿って内容を紹介します。
1.リコーダー・オーケストラと混声合唱:1年5,6,7,8,9組
「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」
「粉雪」
トップバッターのプレッシャーからか?緊張感漂うリコーダーと「粉雪」の合唱。
「粉雪」のコーラスが、舞い散る雪のようできれいなハーモニーでした。
「エチュード 作品10」より「第9」「第4」
技巧的で素晴らしい演奏についつい引き込まれてしまいました。
3.混声合唱:2年5,6組
「美女と野獣」
「We Are The World」
客席の間を颯爽と通り、Beauty登場!!最後の野獣とのラブシーンでは観客をおおいに沸かせてくれました。
主役の娘役を男子生徒が務めることは、本校の伝統のようです。もちろん 家族には内緒ですし、当日、息子さんがドレス姿で登場した時には保護者の方はさぞ驚かれたことでしょうね。
Beauty役の保護者の方に感想をお聞きしました。:「当日まで知らなかったので驚きはしましたが、恥ずかしがらず堂々と歌った姿には感動しました。我が子に限らずみんな昨年よりレベルアップしていて素晴らしい音楽祭でした。」
「雪灯籠/白虎」
ピーンと張りつめた空気にステージが包まれた静かな始まりから、最後まで客席を魅了し続けました。『さすが上手い!』昨年12月に行われた大阪府アンサンブルコンテストで、金賞を受賞した吹奏楽部打楽器メンバー5人です。今回はその受賞曲を演奏しました。力強さと自信に満ち溢れた素晴らしい演奏に、息つく間もないほどじっと聴き入ってしまいました。
5.混声合唱:2年3,4組
「サークル・オブ・ライフ」
「Joyful, Joyful」
「キミはともだち」
みなそれぞれの被り物もかわいらしく、個性が表れていました。朝練して,昼練して、放課後も残って練習をしたんだろうな...と思い、そんな風に練習を重ねたステージに成長を感じうれしくなりました。
「Gael force」
『迫力ある演奏!』コンクール府大会銀賞を受賞した、その堂々と落ち着いた演奏に客席の保護者からは「迫力あるわ!」という声も聞かれ、暗譜して臨んだ甲斐があったのではないでしょうか。吹奏楽部のまとまりはすごい!指揮者との一体感は会場全体を包み込み、この音楽会をさらに引き立ててくれました。
7.リコーダー・オーケストラと混声合唱:1年1,2,3,4組
「トランペット吹きの休日」
「瞳をとじて」
一年生らしいひたむきな演奏が光るステージでした。
8.混声合唱:2年1,2組
「YELL」
「ウエスト・サイド・ストーリー・メドレー」
思い思いの服装で、自由の国「アメリカ」を表現。パートごとに振り付けもあり、歌いながら踊るまさにミュージカルが繰り広げられました。
聴き慣れたジブリの曲に、客席からは自然と手拍子が起こり、なんともほのぼのとした一体感が生まれていました。前評判通りのトトロの存在感の大きさと人気に脱帽です!! ジブリキャラクターに扮したパフォーマンスで笑いを取ったかと思うと琴の演奏をしっとり聴かせる場面もあり、芸の幅の広さが感じられました。
10.ヴァイオリン独奏
「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 第1楽章」
聞き慣れた事のある曲も改めて聴くと素晴らしく、クラシックを身近なものに感じさせてくれる演奏でした。この音楽会までに何度も朝練と放課後の校外練習を行ったそうです。
(余談:レッスンの後、二人で食べたラーメンは格別とか?)
ゆったりとした時間が流れ、客席を包み込んでいきました。日常の忙しさを忘れさせてくれる...そんな演奏でした。
交響曲第9番「合唱終曲〜歓喜の歌」
出演者全員によるドイツ語の合唱は大迫力です。やはり生で 聴いていただくしかこの感動は伝えられないと思われます。
よれよれになった楽譜が音楽会当日までの努力を語っているようです。ナチュラル感たっぷりの材質の紙に黒ビニールテープで留めただけの質素な楽譜に公立校の現状がでていますね。
指導していただいた音楽科の長谷川先生に花束が贈られ、全員による感謝の歌として、スピッツの「空も飛べるはず」が合唱されました。
長谷川先生の「文武両道を掲げ、芸術文化に対して深い理解と共感の精神を育んできた豊中高校の伝統を、後の世代にいつまでも伝えていくことに力を尽くしていきたいと思います。」という抑えたトーンの言葉からは、熱い思いが伝わってきました。