電気物理研究部


『風とひかり』クラブレポート〜番外編 その1〜


 広報委員会では、PTA新聞『風とひかり』第21号の発行(9月1日予定)に向けて取材活動を行っています。紙面の都合上、載せきれない内容を紹介したいと思います。
 クラブレポートのコーナーで今回取材したのは、電気物理研究部・生物研究部・吹奏楽部です。発行日が文化祭前なので、文化系クラブを選んでみました。


 梅雨の晴れ間の6月14日(火)放課後に取材しました。少し早く着いたので、校内探索することに...。前回アップした時はまだ蕾だった紫陽花は見頃を迎えていました。
 「あれ何だろう?...」中庭の隅に大きなサボテン発見!!一人で歩くと気づかないことも、チーム取材すると出会えて楽しいです。 
 まだ行ったことのないエリアを探索してみると、足下にドングリ!?ではなく、柿のへたが茶色くなって落ちています。ということは柿の木がある...上を見上げると、小さな実が既になっていました。
 豊高に柿の木〜不思議な気もしますが、昔は随分のどかな場所だったようですので、そのまま切らずにあるのでしょうか?それとも、誰かがお弁当に入っていた柿の種をまいたとか...想像すると楽しいですね。

  





 電気物理研究部〜もの静かで控えめな彼らの活動を探る!〜


 さて、本題の取材開始です!『電気物理研究部』その名称からして難しそう...。薄暗い廊下を通り、果たして理解できるのであろうかという不安を抱きながら物理実験室へ。
 明かりはついているけれど、静かすぎる!誰もいないのかな?と思いつつ、「こんにちは」と覗いてみると、2年生の部員たちが取材を待ってくれていました。

 (電気物理研究部:現在はその名称の「電気」にこだわらず物理一般の活動をしているそうですが、時折訪れてくれるOBはその名称の継続を喜んでくれているそうです。)


 
 まず初めは昨年の文化祭で好評だったホバークラフト。これは彼らが昨年、1年生部員だけで作ったそうです。早速動かしてもらうと、けっこう速くて写真が撮りづらかったです。掃除機のモーターを使い、3つの浮き輪に空気を送り込んで浮かして進むとのことでした。掃除機→ホバークラフト結びつきません!
 しかも材料は捨ててあった掃除機や、使わなくなった浮き輪、その辺にあった板(先生の許可済み)、どこにでもある保存容器などでできています。文化祭では今年も試乗させてくれるそうですので、チャレンジしてみてください。ただし、耐荷重は50kgです。
 
 よく見ると、きれいに穴をあけてホースが通してあります。板の端にはタイヤがはめ込んであり、周りを傷つけない配慮も感じられます。




 
 絶妙なタイミングで顧問の高倉先生(物理科)がお湯を持って登場!(実は隣の準備室でお湯を沸かしつつ待機してくれていたに違いありません!)早速マグカップにお湯を注ぎ、セッティングしてもらうと...お〜っ、回っています。これはお湯をエネルギー源とするスターリングエンジンだそうです。スターリングエンジン!?この辺りから説明してもらっても、3人の広報取材チームには理解不可能となりました...。
 要するに、温度差(50〜60℃以上必要)を利用して回しているそうです。写真ではわかりづらいと思うので、文化祭で実物を見てください。「でも、これでは地味じゃない!?もっと何かつかないのかな〜。」(←ごめんね、おばちゃん、つっこんじゃった!?)の問いに、「文化祭では車の模型を動かします!!」と、高倉先生のフォローがありました。お湯で車が動いたら、それ楽しそうですよね。どんな展示になるのか興味がわいてきました。
 
 ←こちらは今までの試作品。愛着が感じられました。
 




 最後に、まだ誰も解明していないという音の快・不快の決め手となる要因は何なのかについての研究(SSHの課題研究のテーマ)を説明してもらいました。
 解析グラフの写真等は6/14付けのSSHブログを参照してください。
 
 〜高倉先生と部員たち〜
 誰もカメラ目線でVサインしたり し・ま・せ・ん!
 勝手に集まってくれて、笑顔でVサインしてくれる豊高生に慣れている身にとって、正直どうアプローチしたらいいのか戸惑いました。目立たずひっそりでも熱く活動している「こんな子たちが豊高にもいたんだ!」
 
 
 電気物理研究部 〜略して「電研」〜 は学校外でも活動しているそうです。昨年度はあのホバークラフトを持って地元の小学校のイベントに参加したり、豊中市の「地域子ども教室」・「サイエンスフェスティバル」に参加し、小学生や保護者に原理を説明したり、簡単な工作を教えたりしたそうです。

 現在は、7/20にあるSSHの課題研究の発表に向け、毎日活動しています。
 部員募集中!!ということですので、興味のある人は覗いてみてはいかがですか。場所は物理講義室または物理実験室です。


「部の名前は硬い感じで、近寄りにくいでしょうが、先入観を持たずに来ていただければ…と思います。部員たちは、初めて接した時には無愛想でとっつきにくいのですが、まじめでひたむきで物理の研究に関しては積極的でなかなか面白い人たちです。
 2年生は最近はほとんどすべての時間を課題研究に取り組んでいますが、スターリングエンジンで動く模型の作成にも意欲を燃やしています。
 夏休みにある『SSH地学研修旅行』『SSH物理研修旅行』などにも参加する予定で、多忙で充実した日々が続いています。」
 ↑寡黙で控えめな部員に代わり、高倉先生が宣伝してくれました。


 高倉先生の、部員たちを温かく見守る姿に感動しながら、取材を終えました。後からじんわり効いてきます...。


 〜クラブレポート番外編 その2につづく〜