生物研究部

 

 『風とひかり』クラブレポート〜番外編 その2〜


 生物研究部 〜イモリを手のひらで遊ばせる〜


 奄美宿泊研修で探検したり、中庭で畑を開墾したりと、上久保先生のSSHブログに登場している生物研究部。顧問は上久保真里先生(生物科)です。←若くてきれいで、いつもテンション Max !! バリバリの授業をされています。きっと、みなさんどんな先生があのブログを書かれているのかなぁ〜と思っているはず。
 ーーーすみません!不覚にも上久保先生の写真を撮り忘れていました。追加アップしたいと思います。
 ご本人に会いたいという方は、10月22日(土)午前に授業公開を予定していますので、そちらで参観してください。

 さて取材前に、SSHブログにあった生物部の畑は今どうなっているのだろう?...と、畑を探しましたがみつけられません。生物準備室へ行き、上久保先生に尋ねるとベランダのすぐ下にありました。先程すぐ横を通ったのですが、樹木に覆われていて気づかなかったようです。
 それよりも注目してしまったのは、ベランダにキウイの実がなっていること!!キウイってこんなふうに実がなるのですね。2階なので日当たりもよくすくすく育っています。先程の柿といい、キウイといい意外と果樹があります。




 では、隣の生物実験室に移動して取材開始。3年生の部員4人が何やら難しそうな古い本を広げていました。ミミズの解剖を実施予定と聞いていましたが、今日は人数が少ないので延期となったそうです。(残念...)

 上久保先生によると、「ミミズの解剖は、実施日未定ですが、希望する生徒が集まった日に近々実施する予定です。」
 さらに、「絵柄的にマズイので、SSHブログにもアップしないと思います。(苦笑)」
  ↑残念
 「生物学的には、ミミズは体の真ん中にかなり太い神経軸索を持っていて、電気生理学の実験などでは比較的よく使われるポピュラーな実験材料なんですけどね...。」とのことでした。
 ほぉ〜っ、そうなんですか。ちょっと想像してみる...ブルッ。
 窓辺の飼育ケースと並んでミミズの入った土も容器にありました。とりあえずこの日は命拾いしたミミズでした。




 
 ミミズの解剖は取材できませんでしたが、以前イカの解剖をした時に、意外と男子が気持ち悪がり、女子は平気で解剖したという話をしてくれました。(保護者の方々もイカなら普通に捌いていますよね。)解剖後はみんなで食べて片付けたそうです。←ゴミもでなくていいですね。
「生で食べちゃったの?」と、心配してきく広報メンバーに、
「いえ、ガスバーナーで炙って食べました。」と、ケロリと答える部員たち。
  ↑この子たちなら大丈夫!
  上久保先生の引率なら、無人島でサバイバルもありですね〜。



 以前のSSHブログとかぶりますが、生物研究部で飼育している生き物を説明してもらいました。(上久保先生のSSHブログより抜粋した部分もあります。)


 ニホンイシガメ
 Mauremys japonica
(※種小名のjaponicaは「日本産の」の意味。)
 白哉さんと剣心さん ←(注)生物研究部では動物たちもメンバーなので、名前がついているようです!
 推定在校年数6年
 61期卒の元生物研究部部長(N寄さん)の置き土産。
 甲羅の端がギザギザしているのが特徴〜レース模様のようで優美です。この時は立ち上がり、凛々しい姿を披露してくれました。



 イモリの(♀)薫さんと(♂)右京さん
 部員の手の中にいるのがどちらかは不明です。
 推定在校年数5年
 62期の元生物研究部部長(K井くん)と当時の部員2名(K井さんとH川さん)と上久保先生で能勢にて採集。
 サプリメントに使われているような容器に入った乾燥アカムシを餌にしていました。
 イモリは体表に毒があり、触った手でそのまま目など粘膜部分に触れてはいけないそうです。水槽に戻した後はきちんと手洗いしていました。


 白メダカ?
 説明を聞くのを忘れました。
 この子たちにそれぞれ名前があるのでしょうか!?判別不可能と思われます。
 金魚用のポンプ等なくても、水草光合成だけで生きていけるそうです。




 タイワンカブトムシのサイちゃん
 動物のサイに似た角がかわいいです。
 奄美宿泊研修中、砂浜で海藻にしがみついているところを保護され、メンバー入り!奄美では害虫なので、見つけ次第つぶされてしまうそうです。
 リンゴとバナナを主食に大切に育てられています。
 今回、なんと取材チームもサイちゃんのリンゴをお裾分けしてもらい、同じ釜の飯ならぬ同じリンゴを分け合った仲になりました!


 少し離れた恒温室にいるのがウーパールーパーの"金科玉条さん" (※"金科玉条"とは・・・黄金や珠玉のように善美を尽くした法律や規則の意。)
 ウーパールーパーは商品名で、学術名はメキシコサラマンダー(Ambystoma mexicanum)
 推定在校年数6年
 北淀高校生物部から転校
 恒温室はエアコンが効いていて、約25℃に保たれています。元々は写真部(現在はありません)の暗室として使用されていたため、窓がなく狭い部屋です。
 餌は「ウーパールーパーの主食」という魚が主原料のドライフードです。
「主食があるのなら、副菜やおやつもあるの?」←こんな質問してごめんなさい〜
「主食だけです。」ちょっとがっかり...
 ウーパールーパーは水位が下がると、陸上生活に適応しふわふわと見えるエラがなくなるそうです。←不思議〜!!



 生物実験室のガラスには『日本生物学オリンピック2011』のポスターが貼ってありました。出場するのかなと思い聞いてみましたが、全員3年生のため受験勉強をしないといけないので...とのこと。
 7/17の予選に勝ち進むと、夏休み中に広島で3泊4日の本選があり、さらに代表選抜試験を受け、そこで日本代表になると来年シンガポールで開催予定の大23回国際生物学オリンピックに出場できるようです。(申し込みは締め切りました。)








 これからの生物研究部の特別活動日の予定を教えてもらいました。部員以外でも大歓迎!ということですので、興味のある人はいかがですか。

7/8(金)15:00〜17:00 サイエンスカフェ奄美の自然』 
 講師:塩野崎和美氏(京都大学大学院生)


7/12(火)15:00〜20:00 『コウモリ観察会』
(講義2時間、バットハウス製作1時間、観察会2時間)
 講師:前田喜四雄氏(元奈良教育大教授)、細川慎太郎氏(近畿大学大学院生)、奥村一枝氏(東洋蝙蝠研究所)


7/14(木)15:00〜17:00 『アマミノクロウサギマングース 
 講師:山田文雄氏(森林総合研究所


 この他にも、文化祭の展示に向けて、精一杯勉強します!←上久保先生の力強い発言
 

 SSHブログでは顧問の上久保先生が撮影されているので、もーーっとリラックスした表情を見せてくれているメンバーも、広報取材チームにはやや緊張ぎみだったかもしれません。ミミズにもイモリにもひるむことなく、とても自然体で取材チームを受け入れてくれて、居心地の良い空間と時間を共有できました。取材というより、遊んでもらった感じです。ありがとうございました。彼女たちはそれぞれどんな道に進むのでしょうか...。
 生物研究部は部員募集中!!です。負担も軽く、兼部もできるそうなので、興味のある人は覗いてみてはいかがですか。活動日は火・木曜日です。

 特別活動もちょうどPTA行事の後に行けそうなものもあるので、覗いてみようと思います。


 〜クラブレポート番外編 その3に続けてもいいでしょうか...〜