2年学年懇談会


2年学年懇談会報告


この冬一番の冷え込みで迎えた12月7日(水)、2年学級委員会主催で学年懇談会を開催しました。
好天に恵まれたものの底冷えのする中、138名の保護者の方にご参加いただきました。


会場となる森川ホールの前には7月の石垣島修学旅行のクラス写真やスナップ写真が掲示されており、講演会開始までのひととき、子どもたちの楽しそうな笑顔に、写真をみている保護者も自然と笑顔に包まれました。

進路講演会は駿台予備学校 西日本教育事業推進部課長 西 昭広先生を講師に迎え、『大学進学の現状と家庭内進学サポート』について講演していただきました。
  

<大学進学の現状>

・受験人口大幅減少
 →大学合格率は上昇したが、難関大学はこの限りではない。最後まであきらめず頑張ればチャンスはある
・私大は一極集中
 →人気のある上位大学22校(全私大の4%)で約44%の志願者集を集めている
・2015年度以降、文系志願者は増加、理系志願者は減少傾向
・選ばなければ大学に入れる時代
 →退学率の上昇。退学率が高いのは、AO入試→指定校推薦→公募推薦→一般入試の順。
・大学入試改革。センター試験実施はあと3回。
 →改革後、2019年(現高2の就活時期)には全大学が自校の受験レベル(現在の偏差値に該当)を発表する
 →就職先がどのレベルの大学卒を採用したいか?に関わる
 →高2の今から努力することが未来の進路選択につながる
・高2の今だからこそ将来のなりたい自分を考える
 →興味や適正について、結論を出さなくていい、悩むことが大切。大学卒業後の進路までを考える


<保護者としての受験生への接し方、家庭内サポート>
☆模擬試験
・偏差値に一喜一憂しない。模擬試験はその時点でできないところを確認するためのもの
・第一志望は高く高く設定する


☆志望校判定Eでも合格する生徒
・あきらめない生徒
・謙虚な学習姿勢
・弱点を放置しない
・質問がうまい
・努力する
・努力の継続→忍耐力
・志望が高い


☆保護者の対応
・子を信じる力、親の忍耐力
 →豊中高校に入学した子どもを信じて人生目標を親子で考える
・京大、阪大に入学することが人生の目標?
 →大学に進学する意義、学問をする意義(豊中高校で学ぶ意義)を考え、悩み続けることで一歩ずつ進む


☆大学受験の不安
・子どもは不安になって当たり前。真剣に考えているからこそ不安になる。
 →子どもの前では保護者の不安はみせない
・家庭ではリラックスする時間を認める
 →長い目で見れば能率が上がる
・受験期の乗り切り方は人それぞれ
 →子どもの個性にあったやり方で対応
・受験期、成績が伸びる時期、停滞する時期がある
 →タイミングに応じた褒め方、叱り方。保護者の気持ちも折れそうになるが、乗り切る。
・キーワードは『見守る』

<総括>

・大学は入れる大学より、入りたい大学を選ぶ
・勉強は教科書中心。基礎を固める
・保護者は子どもを褒める、励ます姿勢を


西先生の講演は非常にわかりやすく、興味深い内容であったことはもちろんのこと、随所に笑いの要素も盛り込まれていて、アッという間に時間がすぎていきました。

講演会の後は学年主任の瀬尾先生より、行事予定や学校での子どもたちの様子についてお話いただきました。


参加された保護者の皆様からは、
「実際に子どもと話すタイミングや押しつけでなく自分で考えて選択していくことの大切さと難しさを感じました」
「親は子どもの前では不安は見せない。女優になったつもりで演じてほしいといわれたが、台本が欲しい」 
「子どもの進路については不安でいっぱいだったけれど、具体的な今の入試の実態、これから起こるであろう親の心境まで聞かせていただきイメージすることができました」
「目の前の大学受験はもちろん、就職活動で求められる力など、聞けば聞くほど不安になりましたが、子どもが頑張れるようバックアップしなければと思いました」
「子どもの成績に一喜一憂することなく、子どもを信じて見守ることが大切だそうですが、なかなかできない。親も成長しないといけないと思いました」
「親が聞くのもいいけど子どもにそのまま話してほしい」
などのご感想を多数いただきました。


先生方にはお忙しい中、ご協力をいただきありがとうございました。
保護者の皆さま、多数のご参加ありがとうございました。


これから受験期を迎える子どもたちが、一年後に自分たちの持つ力を最大限に発揮できるよう、親としてサポートできたらと強く感じました。
今後も先生方と協力し、子どもたちを上手くサポートできるよう活動していきたいと思います。


2年学級委員一同