3年進路講演会&学年懇談会


熱く盛り上がった進路講演会&学校の様子が良く分かった学年懇談会


7月5日(火)に3年生保護者のための進路講演会、及び学年懇談会を開催いたしました。
前半は進路講演会です。
講師は近畿大学 入学センター課長 チーフアドミッションオフィサーの屋木清孝さん。
テーマは「受験生を持つ保護者の心構え」でした。
3年生の保護者が一番気になることですよね!!
暑い日にもかかわらず、182名という大勢の方にご参加いただきました!

盛況の進路講演会、それもそのはず!
昨年11月にいち早く屋木先生の講演会を聞いた生徒たちの感想が
「やる気がめっちゃアップした」「爆笑の嵐だった」「こんな面白い講演会は初めて!」と、
とにかく大絶賛だったので、その声を聴いて参加された保護者の方も多かったのではないでしょうか。
本当はブログでも、屋木先生の爆笑トークをお伝えできたらいいのですが。
それは難しいので、当日、私たちが得た「すごく役立つ情報」をここでお伝えしようと思います。



<受験生を持つ保護者の心構え 3つのポイント>


1.進路の現状を理解する(本人と共通の認識を持つ)「昔はこうだった」と言ってませんか?
☆レベルの変化〜理高文低の時代は終わったことや、昔簡単に入れた大学が今は人気が出て難しくなっている等。
☆入試制度の変化〜入試改革や後期日程の縮小など、新しい情報を仕入れよう!
☆入試科目の変化〜科目が増えたり、多様化しているので情報収集が必要!
☆志望の変化〜「入れる大学」ではなく、「入りたい大学」「自分が目指す将来に繋がる、入る価値のある大学」と考えている。


2.良き家庭環境を作る(家庭環境、健康管理、学習環境、徳育面での協力)家庭で重視する順番は・・・1.コミュニケーション>2.健康管理&人格育成>3.学習環境
屋木先生は「お子さんと将来や夢、目標について話し合ってください!」と何度も繰り返し、強調されていました。
受験で成功する子の特徴は、「将来」から逆算して受験を考える子なのだそうです。
「こんな仕事に就きたい」⇒「そのためにはこの大学の、この学部に行くと良い」⇒
「そのためには今どうするか」と、考える子はモチベーションも高く、頑張り続けられるそうです。
そのために「家庭で将来や夢について楽しく語ろう」と屋木先生はおっしゃるのですね。


3.夢を持たせるコミュニケーションの実践
基本は・・・将来に夢や目標を与え、認め、励まし、応援する!

☆やる気の出るコミュニケーション
「良く頑張ってる!」「◎◎がどんどん良くなってる」「お前ならできる」「いつでも何でも話して」
「心配するな」「きっと大丈夫」「応援しているよ」等、ポジティブな声かけ。
勉強に関してはとにかく褒めまくるのがポイントだそうです。


☆やる気をなくすコミュニケーション(否定、比較、過剰な叱責)
「お前には無理」「何をさせてもアカンな」「お兄ちゃんは頑張ったのに」「これ、前にも失敗してたやん」
「やりたいことはないのか」「どれだけお金がかかってると思ってるんだ」
「自分でやれ」と言うくせに、親の言うとおりにやらないと怒る〜ダブルバインドのコミュニケーション
「勉強がいやなら受験はやめろ」〜オールorナッシングのコミュニケーション
「そんな勉強のやり方じゃお父さんが怒る」〜責任転嫁のコミュニケーション

よく心に留めておきましょうね!


<大学入試について正しく知ってる?クイズ形式でチェックしました!>
1.少子化で大学受験人口は減少しているが、大学進学率が上昇している為、競争率はわずかに上昇している?NO!!受験人口は下降し、全ての生徒がどこかの大学には入れる全入時代と言われている。


2.国立大志願者は増加傾向、私立大志願者は減少傾向で「国難私易」の状況である?NO!!国立が私立より上位、というのは昔の話。今は国立私立共に上位難関大は人気が集中し競争率も高く、簡単な大学との二極化が進んでいる。


3.就職に強い理系学部の志願者数が増加しており、「文低理高」の状況である?NO!!今は少し景気が良いため、文系が難しくなってきている。


4.国公立大学合格のためには大学入試センター試験で70%〜80%の得点をすべき?NO!!得点率90%以上で東大京大合格、80%で阪大、神戸大合格、70%以上で関西の国立の多くは受かるし、それ以下の得点率で受かる国公立大も全国にいくつもある。


5.大半の私立大がセンター試験を選抜方法の一つに用いている為、私立大専願者もセンターを受験するのが一般的?YES!!大半の私立大がセンター試験を利用しており、私大専願でも必要科目だけはセンターを受験する人が多い。


6.難関大を志望する場合、二次試験対策のため難問研究など特別な学習に時間を割くことが重要?NO!!二次試験の合格最低得点率は40〜60%。模試の結果は特典よりも偏差値を見る必要があるが、何より重要なのは基礎学力。学校の成績を軽んじていると落ちる。


7.国公立大の初年度納付金は上昇しており、私立大との差は小さくなっている?NO!!初年度納付金は国立大約80万円、公立大約90万円、私立大(文系)約120万円、私立大(理系)だと160万円!!と差がある。子どもとしっかり話し合い、奨学金も上手に利用しよう。



<強く心に残ったお話>☆目標は「今は手が届かない相手」にしよう!E判定を取ってきたら「すごい目標に向かっているんだね」
「強い相手と戦っているんだね!」と大いに褒めよう。

☆「国立大学がいい」ではなく、それぞれの大学の成り立ちや特色を知った上で志望大学は明確にしよう。

☆自分の夢を叶えるための大学を選ぼう。

☆例えば「医者になりたい」だけでなく「医者になって何をしたいのか」ということまで具体的に描ける子は
飛躍的に伸びる。

☆簡単な大学を受けて合格しても就職はできない。

☆大学進学は「努力の証」、勉強しないで簡単な大学に入ると「さぼった証」として一生残る。

☆自ら興味を持って動けば知識は増える。
親は常に「知らない!教えて!」という姿勢でさり気なく後押ししよう。

☆高校の授業を制すれば、合格通知の数が増える。

☆科目は連動しているので、苦手科目は作らないように。

☆1つの教科が分かるようになると、他の教科も分かるようになる。

☆3月まで頑張り抜いた子の学力や底力はすごい。大学以降、素晴らしい力となる。

☆敵の何たるかを知らず、戦略や武器も備えず、戦えるわけがない。
夏の間に受験校対策をしよう。(受験する大学の特徴や入試傾向を調べる)

☆模試は必ず「やり直し」をしよう。一回のやり直しで合格率アップ!

☆自己採点の訓練をして、実際の点数との誤差を縮めることも大切。

☆重要な手続きや書類、払い込みなど、神経質に注意深く行うこと。

☆学校は休まず授業を大切にしよう。

☆ついつい夜型になるので、入試が近づいて来たら朝方に切り替える事。


ブログを書いていたら、情熱的で面白すぎる屋木先生の講演会がよみがえりました。
子どもたちも親も、出来る限りごきげんに受験生ライフを過ごせるよう、
屋木先生に教わったコミュニケーション術、ぜひ取り入れましょうね!
また、PTAで10月15日(土)に開催する人権研修講座は、
「高校生の自尊感情をはぐくむ会話術〜心に響く褒め方講座」というテーマです。
こちらも受験生との関わり方で大いに役立つ内容ですので奮ってご参加ください!!
詳しくは二学期にお手紙が配布されます。


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後半は学年懇談会で、3年担任団の先生方が近況を報告してくださいました。


<学年主任・吉田先生より>☆3年生全体的に勉強しているように見える。
☆自転車の保険が義務付けられました。保護者がお手本になりましょう。
☆学年通信には全生徒に登場してもらう。あと40名残っているが全員に書いてもらう。
☆教師、保護者など大人が夢を持って先を歩み、後姿を見せていきましょう。


<教務・桑原先生より>☆きちんと卒業できるように頑張ってほしい。
☆3学期はテストはありません。
☆大学に入ってからも勉強し続ける子を育てたい。
☆最後まで健康に気を付けて頑張ってほしい。


<進路指導・仁田尾先生より>☆屋木先生のお話は69期生も2年の二学期に話を聴き、「目標から逆算する」ということが
分かった子は自分で考えて動けるようになった。
オープンキャンパスも自ら進んで行ってほしい。
☆進路指導室には卒業生から寄付された赤本が沢山あり、貸し出している。
一日のみの貸し出しなので金曜日に借りると良い。今はまだ借りる人が少なく空いている。
☆模試の見直し、やり直し、自己採点を徹底する。受験では自己採点がすべてなので大変重要。
☆出願、締め切りなど重要なことをきちんとできるよう緊張感を持ってほしい。
☆長期休みは夜型になりがち。朝、普通に登校して学校で勉強すると朝方に戻しやすい。
☆精神力、体力が必要。模試を受けた翌日も学校を休まない事。
☆授業は最後まで大切にしよう。


自治会・文部先生>☆体育大会は団長がルールを守って指導してくれたので、良い体育大会になった。
☆体育大会直後の模試が散々な結果で本気になった子もいる。
☆文化祭は9月10日、11日。
☆文化祭日程が一週間遅いため、夏休み中の練習、準備はなし。夏休み明けの実力テスト終了後、
全体練習などを始める予定。



先生方から受験生になった生徒たちを応援する気持ちが伝わってきて
本当にありがたく思いました。
進路講演会、学年懇談会を経て、私たち保護者も「受験生の親」として
ちょっと背筋が伸びたような気がします。
同時に、厳しい時期だからこそ明るい気持ちで笑顔で過ごしていきたいなと思いました。

講師の屋木先生、担任団の先生方、そして参加してくださった皆様、
本当にありがとうございました。
会場の片付けを手伝ってくださった皆様にも心から感謝いたします!
長文のブログを最後まで読んでくださった皆様も、ありがとうございました!


PTA3年学級委員会